先程、葛飾神社の看板に『大正五年一月十三日、一郡総社葛飾大明神を千葉県東葛飾郡葛飾村本郷一四一番地(現船橋市文化財西船六丁目葛羅の井戸)(昔、葛飾大明神御手洗の井戸)の西側台地より此の地に奉遷奉斉し』とあったので、葛羅の井戸へも行ってみることにしました。
葛羅の井戸を目指し、ひたすら進むと、目印となる巨木が見えてきました。
葛羅の井戸を目指し、ひたすら進むと、目印となる巨木が見えてきました。
市の名木10選に選ばれた、船橋市最大の欅(ケヤキ)です。
ここに葛飾神社があった頃は御神木だったそうです。
看板によると、昔、葛羅の井戸の水脈は竜宮界まで通じていると言われていたそうです。
また、どんな日照りの日にも水が涸れることはなく、水を飲めばマラリアが治るとも言われていたそうです。
見たい!飲みたい!(マラリアじゃないけれど)さっそく井戸へ向かいます。
巨木と民家の間に敷かれた飛び石を辿って細道を入っていくと…
ありました!これが鎌倉時代からの名泉、葛羅の井戸(葛羅ノ井)です!
昭和40年には市の指定文化財に指定されています。
飲むのは絶対にやめたほうがいい色ですが、なんとも深みのある美しさ!
石柱と鎖で囲まれているせいか、夜中に光って何かが出てきそうです。
もしくは、呪文を唱えるとゴゴゴゴゴ→水が無くなる→お宝発見。
第二次大戦後、散歩中の永井荷風が雑草の中から発見したこの石碑の側面には、文化9年に大田南畝が詠んだ『下総の勝鹿(葛飾) 郷は栗原に隷す 神はにぎを祀る 地は醴泉を出す 豊姫の鋻する所 神龍の淵 大旱にも涸れず 湛乎としてこれ円なり 名づけて葛羅と曰う 絶えざること綿綿たり』という一文が刻まれています。
側面の写真を撮り忘れたので、先程の看板を参照。
それにしても、飲める湧水や川の水なんてものはこの辺りには無いのかと思うと、何とも言えない気持ちになりますね。
でも、こうして場所が残されているだけでも、とても嬉しいです。
でも、こうして場所が残されているだけでも、とても嬉しいです。